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資料6 P227~P279 4.3M [改定速報] 入院を急性期、回復期、長期療養の3機能で再編 中医協・総会1 | 厚生政策情報センター 【診療報酬改定・中医協・厚生労働省審議会等の情報発信サイト】

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(1)

入院医療(その8)

1.入院医療の評価体系

2.救急医療(その2)

3.短期滞在手術等基本料

4.入退院支援

5.データ提出加算

6.入院患者に対する褥瘡対策

53

(2)

54

平成26年度診療報酬改定において、一定程度治療法が標準化し、短期間で退院可能な検

査・手術が存在していることを踏まえて、21種類の手術・検査を短期滞在手術等基本料3の対

象とした上で、包括範囲を全診療報酬点数とした。

平成28年4月~12月のDPCデータを用いて、短期滞在手術等基本料3の対象となっていな

い手術等の分析を行ったところ、

在院日数の平均+1SDが5日以内

該当症例数が100件以上

入院5日以内の包括範囲出来高実績点数のばらつきが小さい

のいずれの条件も満たす手術等として、「副腎静脈サンプリング」が挙げられた。

短期滞在手術等基本料3の報酬設定は、DPC/PDPSと類似している面がある一方で、算定

対象や点数設定の方法等で相違点がある。

【課題】

短期滞在手術等基本料

(3)

平成

26

年度診療報酬改定

一定程度治療法が標準化し、短期間で退院可能な検査・手術が存在していることを

踏まえて、21種類の手術・検査を短期滞在手術等基本料3の対象とした上で、包括範

囲を全診療報酬点数とする。

[留意事項]

診療所については短期滞在手術等基本料3は算定せず、出来高で算定する(入院料等が病院

と異なること、診療所に関するデータが存在しないことが理由。)。

入院5日目までに該当手術・検査を実施した患者については、原則として

本点数を算定する

また、本点数のみを算定した患者は

平均在院日数の計算対象から除く

特別入院基本料及び月平均夜勤時間超過減算を算定する場合は短期滞在手術等基本料3

を算定せず、出来高で算定する。

それぞれの点数に対応する手術又は検査について、手術においては入院5日以内に当該手

術とは別の手術又は短期滞在手術等基本料3に係る検査を行った場合、検査においては入院5

日以内に手術又は短期滞在手術等基本料3に係る他の検査を行った場合については、短期滞

在手術等基本料3を算定しない。

入院5日以内に当該手術と同じ手術を複数回実施したのみの場合については、短期滞在手術

等基本料3を算定する。(例えば、眼科において、両眼の手術を行った場合等)

入院5日以内に他の保険医療機関に転院した場合については、当該医療機関と転院先の医

療機関はどちらも短期滞在手術等基本料3を算定しない。

短期滞在手術基本料の見直し

55

(4)

入院

手術・検査

退院

入院

5

日目まで

入院5日目までに手 術・検査を行った、全 患者について原則とし

て短期滞在手術基本 料を算定。

入院5日目までに手術・検査 を行ったが、退院が6日目以 降になった場合、6日目以降 は出来高(DPC病院であって

も出来高点数表)で算定。

入院

手術・検査

退院

入院

手術・検査

退院

入院5日目までに手術・検 査が行われなかった場合 は出来高(DPC病院の場合

はDPC点数表)で算定。

短期滞在手術・検査に係る算定のイメージ

56

(5)

短期滞在手術等基本料3の算定状況①

※ 網掛け部分は平成28年度診療報酬改定で見直した項目 ※ 生活療養を受ける場合の回数は除く

名称 点数

平成27年6月

算定回数

平成28年6月

算定回数

D237 終夜睡眠ポリグラフィー(1 携帯用装置を使用した場合) 17,300 51 112

D237 終夜睡眠ポリグラフィー(2 多点感圧センサーを有する睡眠評価装置を使用した場合) 7,491 12 6

D237 終夜睡眠ポリグラフィー(3 1及び2以外の場合) 9,349 5252 5244

D291-2 小児食物アレルギー負荷検査 6,000 1677 2282

D413 前立腺針生検法 11,380 7937 7419

K008 腋臭症手術 皮膚有毛部切除術 19,993 -

-K093-2 関節鏡下手根管開放手術 19,313 150 203

K196-2 胸腔鏡下交感神経節切除術(両側) 40,666 33 34

K282 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの(片側) 22,096

33228

33223

K282 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの(両側) 37,054 2169

K282 水晶体再建術 眼内レンズを挿入しない場合(片側) 20,065

131

123

K282 水晶体再建術 眼内レンズを挿入しない場合(両側) 30,938 3

K474 乳腺腫瘍摘出術 長径5cm未満 19,806 205 251

K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 37,588 1833

K617 下肢静脈瘤手術 抜去切除術 24,013 565 486

K617 下肢静脈瘤手術 硬化療法 12,669 14 32

K617 下肢静脈瘤手術 高位結紮術 11,749 140 134

出典:社会医療診療行為別統計(各年6月審査分)

診 調 組 入 - 2 2 9 . 1 0 . 5

57

(6)

短期滞在手術等基本料3の算定状況②

※ 網掛け部分は平成28年度診療報酬改定で見直した項目 ※ 生活療養を受ける場合の回数は除く

名称 点数

平成27年6月

算定回数

平成28年6月

算定回数

K633 鼠径ヘルニア手術(3歳未満) 35,052

680

324

K633 鼠径ヘルニア手術(3歳以上6歳未満) 28,140 254

K633 鼠径ヘルニア手術(6歳以上15歳未満) 25,498 107

K633 鼠径ヘルニア手術(15歳以上) 24,466 5965 5404

K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)(3歳未満) 68,729

392

157

K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)(3歳以上6歳未満) 55,102 156

K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)(6歳以上15歳未満) 43,921 73

K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)(15歳以上) 50,212 2051 2574

K721 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 14,314 18377 25094

K721 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm以上 17,847 1923 2502

K743 痔核手術(脱肛を含む) 硬化療法(四段階注射法によるもの) 12,291 570 680

K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 28,010 1919

K867 子宮頸部(腟部)切除術 17,344 1983 2007

K873 子宮鏡下子宮筋腫摘出術 34,438 331 345

M001-2 ガンマナイフによる定位放射線治療 59,855 711

出典:社会医療診療行為別統計(各年6月審査分)

診 調 組 入 - 2 2 9 . 1 0 . 5

58

(7)

短期滞在手術等基本料3とDPC診断群分類の比較

短期滞在3 DPC/PDPS

包括範囲 全ての診療行為

(一部の薬剤等は除く) 入院基本料、検査、注射など

報酬水準 5日目まで同一の包括点数(+6日目以降

は出来高点数) 1日毎の包括点数

分類の設定方法 特定の1つの手術・検査による分類 診断/手術・処置/副傷病によって分類

算定できる病棟 全ての病棟

(特別入院基本料、診療所は除く) 7:1、10:1入院基本料を算定する病棟

その他 平均在院日数や重症度、医療・看護必要度

の計算から除外される

短期滞在手術等基本料3とDPCの相違点

○ 短期滞在手術等基本料3は特定の手術・検査に係る5日目までの入院について、入

院する病棟の種別にかかわらず一定の報酬水準が設定されている。DPC/PDPSは診

断、手術・処置、副傷病有無に応じて包括報酬が設定され、入院基本料部分の差分

は別に算定する。

○ 短期滞在手術等基本料3を算定する場合は、平均在院日数や重症度、医療・看護

必要度の計算から除外されるが、DPC/PDPSで算定される患者について、このよ

うな対応は行われない。

診 調 組

入 - 1

59

(8)

点数設定方式の検討(案)

・短期滞在手術等基本料やその他手術に係る診断群分類については、一定の要件を満たすも

のは点数設定方式

D

で設定

・一定の要件を満たさないもの等は従来通りの点数設定方式

(A-C)

で設定

診断群分類番号 診断群分類名称

060340xx03x00x

胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿 瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし

110070xx0200xx

膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし

160620xx01xxxx

肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等

060150xx03xxxx

虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わな いもの等

短期滞在手術以外で一定の要件を満たすもの(例)

短期滞在3 DPC

支払い分類 K721$ 060035xx04xx1x

結腸の悪性腫瘍 内視鏡的 大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病 あり

総件数 99件 125件

平均在院日数 5日までに手術 18日

短期滞在手術以外の症例が一定数あり、点数設定方式Dの

設定がなじまないもの(例)

一定の要件を満たすため、点数

設定方式

D

で設定

要件

・期間の日数が5日以内

・一定程度の症例数が存在

・手術の分類(DPC9桁目が0)

・MDC01-17

症例数が少なく、平均在院日数

も異なるため、従来の点数設定

方式で設定

診 調 組

D - 1

2 9 . 1 1 . 2 9

60

(9)

040100

喘息

手術・処置等2

なし

副傷病

なし

040100xxxxx00x

あり

040100xxxxx01x

あり

1

副傷病

なし

040100xxxxx10x

あり

040100xxxxx11x

2

040100xxxxx2xx

手術・処置等2 1;人工呼吸 2;オマリズマブ

平成26年10月から平成27年

9月までの12か月間のデー

タを用いて点数設定

「診断(

Diagnosis

)(医

療資源を最も投入し

た傷病名)」

「診療行為(

Procedure

(手術、処置等)等」

診断群分類(DPC)の選択

『喘息発作重積状態』の

患者に『人工呼吸』を行

い、『副傷病』がなかっ

た場合

診断群分類番号

入院日(日) 点数(点)

Ⅰ Ⅱ Ⅲ 入院期間Ⅰ 入院期間Ⅱ 入院期間Ⅲ 040100xxxxx00x 3 6 30 2,449 1,810 1,538

040100xxxxx01x 6 11 30 2,741 2,026 1,722

040100xxxxx10x 5 10 30 3,054 2,257 1,918

040100xxxxx11x 9 19 60 3,258 2,408 2,035

040100xxxxx2xx 3 12 60 4,570 2,804 2,384

参考

61

(10)

平成28年度診療報酬改定

算定ルールの見直し

1 入院期間で A 1 5 % A=B の1日当たり

の医療資源の 平均投入量

1 5 % または、入 院 期 間 Ⅲ の 1 日 当 た り の 医 療 資 源 の 平 均 投 入 量 のうち、低いもの

出  来  入院期間Ⅰ 入院期間Ⅱ 入院期間Ⅲ 高

      第Ⅰ日         第Ⅱ日  第Ⅲ日

    ( 2 5パーセ ン        ( 平均在院 ( 平均在院日数+2SD      タイル値)         日数) 以上の30の整数倍の日数)

入院期間Ⅰで の1日当たり の医療資源の

平均投入量 A A =B 1入院期間で

の1日当たり の医療資源の

平均投入量 1 5 % または、入 院 期 間 Ⅲ の 1 日 当 た り の 医 療 資 源 の 平 均 投 入 量 のう ち、低いもの

出  来  入院期間Ⅰ 入院期間Ⅱ 入院期間Ⅲ 高

       第Ⅰ日         第Ⅱ日  第Ⅲ日

     ( 2 5 パーセン        (平均在院 ( 平均在院日数+2SD       タイル値)         日数) 以上の30の整数倍の日数)

A =B

1 入院期間で

の1日当たり 1 0 % または、入 院 期 間 Ⅲ の の医療資源の B 1 日 当 た り の 医 療 資 源 の 平均投入量 平 均 投 入 量 のうち、低いもの

出  来

 入院期間Ⅰ 入院期間Ⅱ 入院期間Ⅲ 高

      第Ⅰ日         第Ⅱ日  第Ⅲ日

    ( 2 5 パーセ ン        ( 平均在院 ( 平均在院日数+2SD      タイル値)         日数) 以上の30の整数倍の日数)

A 1 0 %

    A

 太点線: 従来の点数設定方式 1 入院期間で

の1日当たり

の医療資源の 従 来 方 式 ( 1 5 % 又 は 1 0 % ) または、 平均投入量 入 院 期 間 Ⅲ の 1 日 当 た り の 医 療

資 源 の 平 均 投 入 量 のう ち、低いもの

出  来 高

     第Ⅰ日  第Ⅱ日     第Ⅲ日

   ( 1日で 固定) ( 平均在院 ( 平均在院日数+2SD  日数) 以上の30の整数倍の日数) A: 入院基本料を除く薬剤費等

包括範囲の1 入院あたりの点数

B: 入院基本料の1入院あたりの点数

点数設定方法の見直し

A 一般的な診断群分類

B 入院初期の医療資源投入量の多い診断群分類

C 入院初期の医療資源投入量の少ない診断群分類

D 高額薬剤等に係る診断群分類

1,952分類

229分類

190分類

39分類

62

参考

(11)

短期滞在手術等基本料の論点(案)

現行の短期滞在手術等基本料の算定要件では、DPC対象病院であっても、要件を満たす場

合、短期滞在手術等基本料の算定を優先することとなっている。

DPC/PDPSと短期滞在手術等基本料との包括評価の間の整合性等の観点から、DPC対

象病院については、傷病名や複数の手術・処置等を加味したDPC分類に基づく評価を優先す

るとの整理にしてはどうか。

なお、算定ルールの変更による平均在院日数、重症度、医療・看護必要度等への影響にも配

慮しつつ、診断群分類における点数を設定してはどうか。

【論点(案)】

63

(12)

入院医療(その8)

1.入院医療の評価体系

2.救急医療(その2)

3.短期滞在手術等基本料

4.入退院支援

4-1

早期からの退院支援

4-2

退院に向けた関係機関の連携

4-3

小児への退院支援

5.データ提出加算

6.入院患者に対する褥瘡対策

64

(13)

4-1

早期からの退院支援

【課題】

65

退院支援加算の算定にあたっては、入院早期から退院困難な要因に応じて患者を抽

出して支援が行われているが、要件に示していないものの、虐待や生活困窮といった、

早期から支援が必要な患者が入院している。

退院支援にあたっては、福祉サービスなど入院前の支援状況を早期に把握し、関係

機関等との連携が重要であるが、要介護被保険者であっても介護支援専門員との情

報のやり取りが行われていないケースがみられる。

(14)

【退院困難な要因】

悪性腫瘍、認知症又は誤嚥性肺炎等の急性呼吸器感染症のいずれかであること

緊急入院であること

要介護認定が未申請であること

入院前に比べADLが低下し、退院後の生活様式の再編が必要であること

(必要と推測されること。)

排泄に介助を要すること

同居者の有無にかかわらず、必要な介護を十分に提供できる状況にないこと

退院後に医療処置(胃瘻等の経管栄養法を含む。)が必要なこと

入退院を繰り返していること

その他患者の状況から判断してアからクまでに準ずると認められる場合

<退院支援加算1,2の算定要件>

以下の退院困難な要因を有している患者を抽出

【退院困難な要因】

先天奇形

染色体異常

出生体重

1,500

g未満

新生児仮死(

度以上のものに限る。)

その他、生命に関わる重篤な状態

<退院支援加算3の算定要件>

以下の退院困難な要因を有している患者を抽出

66

退院支援加算~退院困難な要因

(15)

退院困難な要因①

<退院支援加算1、2を算定した者の退院困難な要因>

出典:平成28年度入院医療等の調査(施設票)

(平成28年8月~10月の3か月間)

0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40%

⑨ その他患者の状況から判断して ①から⑧までに準ずると認められる場合

⑧ 入退院を繰り返していること ⑦ 退院後に医療処置(胃瘻等の 経管栄養法を含む)が必要なこと ⑥ 同居者の有無に関わらず、必要な介護を

十分に提供できる状況にないこと

⑤ 排泄に介助を要すること ④ 入院前に比べADLが低下し、退院後の

生活様式の再編が必要であること(必要と推測されること) ③ 要介護認定が未申請であること ② 緊急入院であること ① 悪性腫瘍、認知症又は誤嚥性肺炎等の 急性呼吸器感染症のいずれかであること

A票(n=539)

B票(n=389)

C票(n=325)

D票(n=219)

退院支援加算1 又は2 算定件数※

136.4

51.9

11.6

30.3

※ 施設あたりの平均件数

A票:7対1一般、10対1一般、特定機能病院、専門病院

B票:13対1一般、15対1一般、地域包括ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟 C票:療養病棟1,2、認知症治療病棟 D票:障害者施設等、特殊疾患病棟

診 調 組 入 - 1 2 9 . 8 . 2 4

○ 退院困難な要因について、いずれの病棟も「緊急入院の場合」と「退院後の生活様式の変更が生じる場

合」が多く占める。

67

(16)

退院困難な要因②

• 家族からの虐待や家族問題があり支援が必要な状態

• 未婚等により育児のサポート体制がないため、退院後の養育支援が必要な状態

• 生活困窮による無保険、支払い困難な場合

• 保険未加入者であり市町村との連携が必要な場合

• 施設からの入院であり、施設での管理や療養場所の選択に支援が必要な状態

• 在宅サービス利用の再調整や検討が必要な状態

出典:平成28年度入院医療等の調査(施設票)

<退院困難な要因「その他の患者の状況から判断してアからクまで準ずると認められる場合」の具体的状態>

入院早期から把握し、速やかに関係機関と 連携し、入院中から支援する必要がある

入院早期に、入院前に利用していたサービス を把握し、退院後に向けて調整の必要がある

診 調 組 入 - 1 2 9 . 8 . 2 4

○ 退院支援加算1及び2の算定対象を抽出するにあたり示されている「退院支援困難」な要因に示されてい

ないものの、早期に把握し入院中から関係機関と連携し支援が必要なケースがある。

○ 介護保険等の入院前にサービスを利用していた場合、退院にあたり調整が必要となることから、入院時に

生活支援等のサービスの利用状況も含めた入院前の生活状況を詳しく把握する必要がある。

68

(17)

介護支援専門員との連携①

<介護支援専門員からの情報伝達の方法>

出典:平成28年度入院医療等の調査(患者票)

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0%

13対1障害者施設等入院基本料(n=86)

10対1障害者施設等入院基本料(n=373) 療養病棟入院基本料2 (25対1)(n=259) 療養病棟入院基本料1(20対1)(n=816) 地域包括ケア病棟入院医療管理料1(n=155) 地域包括ケア病棟入院料1(n=442) 回復期リハビリテーション病棟入院料2(n=226) 回復期リハビリテーション病棟入院料1(n=393)

15対1一般病棟入院基本料(n=233)

13対1一般病棟入院基本料(n=165)

10対1一般病棟入院基本料(n=962)

7対1特定機能病院入院基本料(一般)(n=474)

7対1一般病棟入院基本料(n=2,615)

カンファレンスに直接出席

文書(FAXやEメールも含 む)での情報提供

電話等による(口頭によ る)情報提供

情報提供は受けていない

未回答

診 調 組 入 - 1 2 9 . 8 . 2 4

○ 入院前に担当の介護支援専門員がいるケースのうち、介護支援専門員からの情報伝達については、「電

話等による」「文書」が多い。「情報提供を受けていない」ケースは、3割から5割近くとなっている。

69

(18)

介護支援専門員との連携②

<介護支援専門員からの情報提供の有用性>

出典:平成28年度入院医療等の調査(患者票)

0% 20% 40% 60% 80% 100%

特殊疾患病棟入院料(n=80) 障害者施設等入院基本料(n=503) 療養病棟入院基本料(n=1,075) 回復期リハビリテーション病棟入院料(n=641) 地域包括ケア病棟入院料・管理料(n=636) 15対1一般病棟入院基本料(n=233) 13対1一般病棟入院基本料(n=165) 特定機能病院入院基本料(一般)(n=487)

10対1一般病棟入院基本料(n=962) 7対1一般病棟入院基本料(n=2,615)

有用だった

多少有用だった

あまり有用ではなかった

有用ではなかった

未回答

診 調 組 入 - 1 2 9 . 8 . 2 4

○ 介護支援専門員からの情報提供について、約半数が「有用だった」あるいは「多少有用だった」であった。

70

(19)

入院医療(その8)

1.入院医療の評価体系

2.救急医療(その2)

3.短期滞在手術等基本料

4.入退院支援

4-1

早期からの退院支援

4-2

退院に向けた関係機関の連携

4-3

小児への退院支援

5.データ提出加算

6.入院患者に対する褥瘡対策

71

(20)

4-2

退院に向けた関係機関の連携

ア)地域連携診療計画の活用

【課題】

72

地域連携診療計画を利用していた患者の割合は、回復期リハビリテーション病棟が他の病棟と比較

して多い。

地域連携診療計画を利用した患者の対象疾患は、「脳卒中」が回復期リハビリテーション病棟で約8

割と多く、「大腿骨頸部骨折」は7対1一般病棟、地域包括ケア病棟で約3割の患者で利用してい

た。

退院支援加算の地域連携診療計画加算は、算定できる病棟が、退院支援加算1又は3の届出

病棟となっており、退院支援加算2を届け出ている病棟の患者は算定できない。地域連携診療

計画加算の算定件数は、平成28年度診療報酬改定前の退院調整加算の地域連携計画加算及

び地域連携診療計画管理料の算定件数に比べ、減少している。

(21)

地域連携診療計画①

出典:平成28年度入院医療等の調査(患者票)

<地域連携診療計画ありの患者割合>

0% 5% 10% 15% 20% 25% 7

1

( n = 1 2 , 7 4 8 ) 1 0

1

( n = 3 , 0 0 4 )

) ( n = 5 , 5 3 5 )

( n = 3 8 9 ) 1 3

1

( n = 4 2 3 ) 1 5

1

( n = 6 1 6 )

( n = 1 , 3 9 5 )

( n = 2 , 0 0 3 )

( n = 4 , 9 0 4 )

( n = 2 , 6 6 2 )

( n = 8 1 1 ) 4.3% 3.5% 2.5% 0.3% 1.4% 2.8% 2.4% 22.6%

1.7% 2.2% 0.7%

診 調 組 入 - 1 2 9 . 8 . 2 4

○ 地域連携診療計画を利用していた患者の割合は、回復期リハビリテーション病棟が約23%と多く、他の病棟で

は、数%であった。

73

(22)

地域連携診療計画②

出典:平成28年度入院医療等の調査(患者票)

<地域連携診療計画の対象疾患>

76.8% 23.5%

26.6% 26.0%

36.5%

17.0% 29.4%

0.7% 12.5%

26.7%

5.1% 47.1%

61.2% 51.9%

31.3%

1.1% 0.0% 11.5%

9.6% 5.5%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

回復期リハビリテーション病棟

入院料(n=452)

地域包括ケア病棟入院料・

管理料(n=34)

特定機能病院入院基本料

(一般)(n=139) 10対1一般病棟入院基本料

(n=104)

7対1一般病棟入院基本料

(n=501)

脳卒中 大腿骨頸部骨折 その他 未回答

悪性疾患、肺炎、心不全、 パーキンソン病等

(n=550)

診 調 組 入 - 1 2 9 . 8 . 2 4

○ 地域連携診療計画を利用した患者の対象疾患は、「脳卒中」が回復期リハビリテーション病棟で約8割と多い。

「大腿骨頸部骨折」は7対1一般病棟、地域包括ケア病棟で約3割の患者で利用していた。

74

(23)

地域連携診療計画③

出典:1)社会医療診療行為別統計、2)NDBデータ

<地域連携診療計画に関する算定件数の推移> 退院支援加算(退院調整加算)の地域連携診療計画(地域連携計画)加算

加算対象 : 退院調整加算を算定 → 退院支援加算1又は3を算定

地域連携診療計画管理料、地域連携診療計画退院時指導料(Ⅰ)(Ⅱ) → 廃止 平成28年度診療報酬改定

5,859

3,723

2,773

330 340

0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000

0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 500

地域連携診療計画管理料 (平成27年6月審査分)1)

地域連携計画加算 (平成27年5月診療分)2)

地域連携診療計画加算 (平成28年5月診療分)2)

算定件数

算定医療機

関数

平成27年

平成28年

(算定件数) (医療機関数)

5,857

診 調 組 入 - 1 2 9 . 8 . 2 4

○ 退院支援加算の地域連携診療計画加算の算定件数は、平成28年度診療報酬改定前の退院調整加算の

地域連携計画加算及び地域連携診療計画管理料の算定件数に比べ、減少している。

75

(24)

4-2

退院に向けた関係機関の連携

イ)退院時の共同指導

【課題】

76

退院時の在宅で療養を担う医療機関と入院医療機関との共同指導について、その実施は、保

険医・看護職員とで行った場合に限定している。また、保険医等の3者以上の関係者が集まって

行う場合、介護系サービスでは介護支援専門員のみが算定可能となっている。

退院時共同指導料1・2の算定回数は、1・2ともに横ばい又は微増。

介護支援専門員が退院時の医療機関との連携について、退院時のカンファレンスが「医療機関

の都合に合わせた訪問日程の調整が難しい」という回答が多い。

在宅支援診療所が、退院時共同指導等の退院前のカンファレンスに参加する場合、多くは在宅

支援診療所に所属する社会福祉士も参加している。

(25)

項目名 在宅側の職種要件 入院医療機関側の職種要件

退院時共同指導料1 在支診:1,500点 在支診以外: 900点

[在宅療養を担う保険医療機関]

保険医看護師又は准看護師 [入院している保険医療機関]保険医看護師又は准看護師

退院時共同指導料2

400点 [在宅療養を担う保険医療機関]保険医看護師又は准看護師 [入院している保険医療機関]保険医看護師又は准看護師

保険医共同指導加算

300点 [在宅療養を担う保険医療機関]保険医 [入院している保険医療機関]保険医

保険医等3者以上共 同指導加算

2,000点

いずれか3者

○在宅療養を担う保険医療機関

保険医看護師又は准看護師

○歯科

歯科医師又はその指示を受けた歯科衛生士

○薬局

保険薬剤師

○訪問看護ステーション

看護師理学療法士作業療法士又は言語聴覚士

介護支援専門員

[入院している保険医療機関]

保険医

<在宅療養を担う医療機関> <入院医療機関>

入院中の患者 赴く

退院時共同指導を実施した場合において、

退院時共同指導料1は、在宅療養を担う医療機関側の評価 退院時共同指導料2は、入院医療機関側の評価

である。

退院時共同指導料の職種要件について

○ 退院時共同指導料1は、在宅療養を担う医療機関が患者が入院する医療機関に赴き共同指導した場合の

評価、退院時共同指導2は、入院医療機関が在宅療養を担う医療機関等と共同指導した場合の評価であ り、保険医を中心として、共同指導する職種を限定している。また、介護系サービスでは、介護支援専門員の みとなっている。

77

(26)

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500

H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28

(算定回数)

退院時共同指導料2

退院時共同指導料2 (保険医共同指導加算)

退院時共同指導料2(保険医等3者以上共同指導加算)

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500

H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28

(算定回数)

退院時共同指導料1(特別管理指導加算) 退院時共同指導料1(在支診以外) 退院時共同指導料1(在支診)

出典:社会医療診療行為別調査・統計(各年6月審査分)

<退院時共同指導料1> <退院時共同指導料2>

退院時共同指導料1(在支診) 退院時共同指導料1(在支診以外) 退院時共同指導料1(特別管理指導加算)

退院時共同指導料の算定の推移

○ 退院時共同指導料の算定回数は、1、2ともに横ばい又は微増である。退院時共同指導料1よりも退院時

共同指導料2の算定回数が多い。

78

(27)

○ 退院時カンファレンスに参加する上で問題と感じる点は「医療機関の都合に合わせた訪問日程の調整が難しい」が

45.5%となっている。また、退院時に医療機関より利用者情報を得ることが困難と感じる点は「医療機関から急な退

院の連絡があり、対応が困難」が55.0%となっている。

退院時に医療機関より利用者情報を得ることが困難と感じる点

(事業所調査票)(複数回答) n=1,572

退院時カンファレンスに参加する上で問題と感じる点

(事業所調査票)(複数回答) n=1,572

17.2% 11.5% 18.3% 11.6% 45.5% 6.9% 20.3% 28.0%

0% 20% 40% 60%

無回答 その他 疾病管理の話が中心で、退院後の在宅生 活を支援するための協議がなされない コミュニケーションがうまくいかず、必要な 情報が正しく提供されていない場合がある 医療機関の都合に合わせた訪問日程の調

整が難しい

発言する機会がない、発言しにくい雰囲気 退院時カンファレンスに呼ばれない 退院時カンファレンスが行われていない

2.6% 23.5% 24.4% 55.0% 40.5% 31.7% 28.1% 23.2% 19.1% 0.7% 6.2% 10.0%

0% 20% 40% 60%

入院した利用者との関係を維持できていない 医療機関ごと・利用者ごとに担当窓口が異なり、

連携窓口がわかりにくい

従来給付管理を行っていた利用者の退院時に 医療機関から連絡がこない

医療機関から急な退院の連絡があり、対応が困 難

新規ケースで急な退院の場合、自宅の環境を確 認する時間がとれない

医療者の在宅生活や介護に対する知識・理解 不足

主治医とのコミュニケーションがうまくとれない 主治医から予後予測、状態の改善可能性につ

いての情報が提供されない

退院時においてケアマネジャーに対して文書で の情報が提供されない

本人や家族から情報を得ているので必要ない

その他

無回答

居宅介護支援事業所及び介護支援専門員の業務等の実態に関する調査(平成28年度) 社保審-介護給付費分科会

第143回(H29.7.19) 参考資料1

79

(28)

退院時カンファの参加要望、実績

○ 在宅支援診療所が、退院時共同指導等の退院前のカンファレンスに参加する場合、多くは在宅支援診療

所に所属する社会福祉士も参加している。

80

出典:日本医療社会福祉協会「在宅療養支援診療所ソーシャルワーカー

の業務の実態に関する調査」

64

46

0 10 20 30 40 50 60 70

(件)

診療所参加

SW参加

<退院前多機関カンファレンス

への参加件数(平成29年3月の1か月間)>

[調査対象]

日本医療社会福祉協会員が所属する全国 の診療所(115施設)

・機能強化型在支診(単独):18.5% ・機能強化型在支診(連携):44.4% ・従来型在支診:11.1%

・記載なし:25.9% [調査日]

平成29年3月

※:退院前カンファレンスには、退院時共同指導を含む。

(n=22施設)

(29)

嚥下機能が低下した入院患者への退院時共同指導の例

医師

ST等

MSW

病棟

看護師

薬剤師

管理

栄養士

往診医

訪問

看護師 訪問 PT等

訪問管理

栄養士

家族 患者

ケア

マネジャー

○ 食事介助方法、ポジショニングの伝達・確認 ・写真や図の提示 又は

・リハビリ室やベッドサイドでの実演

○ 食事摂取、歩行、移乗動作の様子を見せ、伝達

○ 病院と自宅での活動量の違いを考慮した 必要エネルギー量の検討

○ 食事形態の確認 等

シームレスな栄養管理

低栄養・サルコペニアの阻止

再入院の予防

出典:御子神由紀子. 日本静脈経腸栄養学会雑誌. 31(4), 955-8, 2016

を基に保険局医療課が作成

情報共有・確認

81

共同指導の内容

参考

(30)

4-2

退院に向けた関係機関の連携

ウ)退院時の関係機関との情報共有

【課題】

82

退院支援加算を算定している医療機関は、「診療所」や「居宅介護支援事業所」との連

携が多い。

医療機関等から退院・退所後に訪問看護ステーションを利用する場合、約9割は医療

機関等から情報提供が行われている。

入院中の栄養管理等について、転院先等(医療機関、介護保険施設等)に情報提供し

ているのは約3割である。

(31)

退院支援加算の算定状況~連携先

0.0 10.0 20.0

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13

算定あり(n=41) 算定なし(n=166)

出典:平成28年度入院医療等の調査(施設票)

○ 連携する施設の数は、退院支援加算を算定している医療機関のほうが多い。

○ 退院支援加算を算定している医療機関では、「診療所」「居宅介護支援事業者」との連携が多い。

B 票

C 票 D 票

0 10 20

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13

算定あり(n=24) 算定なし(n=305)

0 10 20

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13

算定あり(n=102) 算定なし(n=274)

0 20 40 60

算定あり(n=183) 算定なし(n=341)

A 票

<退院支援加算1・2算定有無別の平均連携機関数

※ 特別の関係にあるものを除く A票:7対1一般、10対1一般、特定機能病院、専門病院

B票:13対1一般、15対1一般、地域包括ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟 C票:療養病棟1,2、認知症治療病棟 D票:障害者施設等、特殊疾患病棟

診 調 組 入 - 1 2 9 . 8 . 2 4

83

(32)

退院時の療養上の情報提供

○ 利用者が退院・退所する際の医療機関等からの訪問看護ステーションへの情報提供は、約9割の利用者で

行われており、方法は電話が多い。また、病院・診療所から訪問看護ステーションあてに、サマリー等の療養 に関する文書の提供は一定数行われている。

直接連絡が あった, 40.5% 介護支援専

門員経由で 情報提供が あった, 50.0%

なかった, 8.9%

無回答, 0.6%

■訪問看護ステーションの利用者*

入院・入所先からの情報提供の有無 (退院・退所時)n=168

■連絡方法

(情報提供があった場合/複数回答) n=152

種類別 病院 診療所

機能強化型1 5.2 7.5

機能強化型2 4.6 3.2

機能強化型以外 1.9 2.1

出典:平成29年度 厚生労働省 老人保健健康増進等事業

訪問看護における地域連携のあり方に関する調査研究事業(速報値) (一部、医療課にて集計)

11.3% 1.2%

6.0% 7.1%

11.3%

40.5%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% その他

電子メール 郵送 FAX 対面

電話 ■訪問看護ステーションが医療機関から療養に関する文書を

受け取った回数 (平均値/平成28年9月の医療保険の利用者)

出典:平成28年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査「重症度や居住形 態に応じた評価の影響調査等を含む在宅医療・訪問看護の実施状況調査」

✳ 平成29年5月~7月に病院/診療所に入院又は 介護老人保健施設に入所した利用者のうち、退 院・退所した利用者

84

(33)

○ 患者の転院にあたっては、看護に関する退院サマリーが作成されており、その内容は、患者氏名や既往歴 等とともに、入院中の食事・排泄といった項目が含まれている。

85

■患者の他施設への転院にあたっての看護退院サマリー送付による情報提供

看護退院サマリーの作成対象について(看護管理者)n=52

A県内100床以上の病院の看護管理者(各施設1名)と病棟看護師を対象とし、患者の他施設への転院にあたって の看護退院サマリー送付による情報提供について検討。

回答があった全ての病院で転院先等へ送付する看護退院サマリーを作成していた(看護管理者)。

看護退院サマリーの作成にあたっては約9割で病院指定の書式を使用していた。含まれる項目については、患者 氏名、生年月日、病名、既往歴等とともに入院中の経過、入院中の食事・排泄といった項目は、8割以上が含ま れると回答した(病棟看護師)。

n (%)

看護退院サマリー作成の有無

作成している 52(100)

看護退院サマリー作成の対象 退院する全ての患者

転院する全ての患者

転院先から求められた患者のみ その他

不明

31(59.6) 16(30.8) 1(1.9) 3(5.8) 1(1.9)

看護退院サマリーの書式(病棟看護師)n=985

n (%)

病院指定 病棟独自 他施設指定 形式なし その他の形式 不明

899(91.2) 82(8.3) 24(2.4) 14(1.4) 12(1.2) 54(5.5)

出典:守田恵理子他(2011)「看護退院サマリーの他施設への送付の実態と問題について―A県の実態調査より―」.日本看護研究学会雑誌. 34(1). 137-147

退院時の療養上の情報提供

(34)

86

V/S 血圧: 体温: 脈拍: (整・不整 ) 呼吸: 禁忌部位:□右上肢 □左上肢 □右下肢 □左下肢

意識レベル JCS GCS(E: V: M: 合計 点)

感 染 □無 □MRSA( )□HBV □HCV □( )

アレルギー □食べ物: □薬物: □造影剤:

挿入物

□ペースメーカ □静注CVポート □動注CVポート □最終ロック日: □膀胱留置カテーテル (サイズ: Fr 最終交換日 )

□経鼻胃管 (サイズ: Fr 最終交換日 )□胃ろう (サイズ: Fr 最終交換日 ) □末梢静脈ライン(挿入部位: サイズ: 最終交換日: )

呼吸管理

□酸素投与方法: □酸素設定:

□吸引頻度: □挿管方法: 経口 経鼻 気管切開 □チューブの種類: (サイズ/内径: mm) □最終交換日:

ON-OFFの状況:

*人工呼吸器の詳細設定は別紙のチェックリストを参照ください。

皮 膚 /創 部

□褥瘡 部位: 深度: ケア方法: □創部 部位: 処置方法:

運 動

□言語障害 □無 □有 (□構音障害・ □失語症)

□視力障害 □無 □有 (□弱視 □全盲 □右片側盲目 □左片側盲目) □聴力障害 □無 □有 (□右難聴 □左難聴)補聴器使用 □無 □有 □麻痺 MMT(右上肢: 左上肢: 右下肢: 左下肢: )

移 動

方法 □自立□T杖□松葉杖□歩行器□車椅子□車椅子自走□ストレッチャー □活動・安静の指示

□活動レベル

食 事

□介助 □自立□セッティング□部分介助□全介助

□形態 □普通食□全粥食□五分粥食□きざみ□ペースト□とろみ□絶飲食 □制限・補助食品

□経管栄養

排 泄

□排泄方法 □トイレ□ポータブル便器□尿器□便器□パッド□オムツ□自己導尿 □排泄機能障害 □尿意がない □尿失禁 □便意がない □便失禁

□ストマケア 種類: 装具: 交換頻度:

最終交換日: ケア:□自立□部分介助□全介助

清 潔 □入浴□シャワー浴(自立・部分介助・全介助)□全身清拭 □機械浴

更 衣 □自立□部分介助(介助方法: )□全介助

睡 眠 状 態 □問題なし □問題あり( )

精 神 状 態 □抑うつ □譫妄 □認知症(長谷川式 点)□混乱 □発達遅延

安全

対 策 □体幹抑制 □手抑制 □離床センサー □徘徊チャイム 特記事項

社会 資源

介護度 取得状況:□申請中 □要支援 1・2 □要介護 1・2・3・4・5 □ケアマネージャー 利用状況 □訪問看護: □ヘルパー: □デイケア: □訪問入浴: その他 等 級 □身体障害者手帳: 級 □難病指定 □その他:

患 者 の 退 院 時 に 記 入 す る 看 護 に 関 す る 情 報 提 供 書 の 例

継続中の看護問題(3つ)

看護問題に関する経過および今後の看 護介入のポイント

工夫しているケアのポイント

家族構成とサポート状況(キーパーソンと 連絡先)

医師の説明

病状・予後・退院の目標 など

本人および家族が理解している内容

退院日の状態(水分摂取、排泄)

A:看護問題・ケアプラン等 B

出典:日本看護協会提供資料

患者の療養生活と看護の方法 に関する具体的な情報

退院時の療養上の情報提供の例

(35)

転院先等への栄養管理の情報提供①

入院中の栄養管理に関する情報文書を主に管理栄養士が作成し、転院先等(医療機関、介護保

険施設等)に提供している病院は約3割である。

転院先等への栄養管理の情報提供として多いのは、摂食嚥下機能低下、経管栄養、低栄養等の

患者に関するものである。

提供している

29%

提供していない

71%

図 入院中の栄養管理に関する情報文書を 主に管理栄養士が作成し、転院先等に提供しているか

(栄養サポートチーム加算に基づく情報提供を除く)

対象: 日本栄養士会会員が勤務する全国2,808病院

出典:「平成28年度全国病院栄養部門実態調査」(公益社団法人日本栄養士会:平成28年)

34 43

61

81 84

97

20 40 60 80 100

骨折 がん 生活習慣病 低栄養 経管栄養 摂食嚥下機能低下

0 (%)

図 どのような患者の栄養情報を転院先等に提供しているか

(栄養サポートチーム加算に基づく情報提供を除く)

対象: 左図で「提供している」と回答した815病院のうち、

本設問に無回答であった124病院を除く691病院

複数回答

87

75 80

85

20 40 60 80 100

介護老人福祉施設 介護老人保健施設 病院

(%) 複数回答

図 入院中の栄養管理に関する情報文書をどこに提供しているか

(栄養サポートチーム加算に基づく情報提供を除く)

対象: 左図で「提供している」と回答した815病院のうち、

本設問に無回答であった120病院を除く695病院

0

(36)

転院先等への栄養管理の情報提供②

出典:宮崎純一ほか. 日本栄養士会雑誌. 60(6), 327-35, 2017

図 栄養情報提供書の例(左図:表面、右図:裏面)

88

(37)

○ 自施設から医療施設に入院(自宅等に退所後の入院も含む)し、再度自施設に入所した者(以下「再入所者」 という。)が1名以上いた施設の割合は97.7%であり、1施設当たりの該当者数は14名(8~25名)

であった。

図 医療施設からの再入所者が平成28年度に1名以上いた施設 図 医療施設からの再入所者のうち、高度な栄養管理が

必要となった者が平成28年度に1名以上いた施設 いる

97.7%

(n=210)

いる 77.2%

(n=166)

いない 22.8% (n=49) いない

2.3% (n=5)

(n=215) (n=215)

○ 以前の入所時と比べて高度な栄養管理が必要となった再入所者が1名以上いた施設の割合は77.2%であ

り、再入所者に占める該当者の割合は22.0(3.5~43.7)%

であった。

※ 値は中央値及び四分位範囲

出典:介護保険施設における栄養食事情報の連携に係る全国調査(公益社団法人日本栄養士会:平成29年)

(対象施設:全国の介護老人福祉施設(n=114)及び介護老人保健施設(n=101)の計215施設(平均入所者数79名、管理栄養士平均配置数1.3名))

医療施設からの再入所の状況①

社保審-介護給付費分科会

第140回(H29.6.7) 参考資料3

89

参考

(38)

○ 再入所時に必要となった高度な栄養管理としては、「摂食嚥下機能の低下に伴う嚥下調整食の導入」が 66.0%、「経口摂取困難による経腸栄養の導入」が46.5%であった。

○ 医療施設に入院した元入所者を受け入れることについて、栄養管理面の問題が一因となり、難渋又は断念し

たことがあると回答した施設の割合は31.6%であった。

○ こうした難渋・断念例の主な理由は、「人的余裕がない」が32.4%、「食種への対応が困難」が26.5%であった。

32.4

26.5

20.6

22.1

11.8

0 10 20 30 40 50

対応する人的余裕がない

食種への対応が困難

対応する技術・機器がない

対応する食材の入手が困難

対応の仕方が分からない

図 自施設への受入れについて難渋又は断念した理由 (複数回答)

(%)

(n=68) 66.0

46.5

31.6

4.2

0 20 40 60 80

摂食嚥下機能の低下

に伴う嚥下調整食の導入

経口摂取困難による

経腸栄養の導入

病状に応じた

高度な療養食の導入

経口摂取困難による

中心静脈栄養の導入

図 再入所時に必要となった高度な栄養管理(複数回答)

(%)

(n=215)

(n=215)

0% 20% 40% 60% 80% 100%

ある 31.6%

(n=68)

ない 68.4%

(n=147)

図 栄養管理面の問題が一因となり、自施設への受入れについて

難渋又は断念したことはあるか

医療施設からの再入所の状況②

0 20 40 60 80 100 (%)

出典:介護保険施設における栄養食事情報の連携に係る全国調査(公益社団法人日本栄養士会:平成29年)

(対象施設:全国の介護老人福祉施設(n=114)及び介護老人保健施設(n=101)の計215施設(平均入所者数79名、管理栄養士平均配置数1.3名))

社保審-介護給付費分科会

第140回(H29.6.7) 参考資料3

90

参考

(39)

87.4 85.2 65.6 52.5 42.6 27.3

0 20 40 60 80 100

入院中の栄養管理経過

退院時の食種・食事形態

(嚥下用食品は除く)

退院時の嚥下調整食

経腸栄養用製品の選択や使用

退院時の栄養管理の具体的計画

今後の栄養管理方法

○ 医療施設の管理栄養士と栄養管理に関する相談を「あまりしない」、「しない」と回答した施設の割合は

56.3%であり、相談が必要と「よく思う」、「時々思う」と回答した施設の割合は、85.1%であった。

○ 施設の管理栄養士が紹介元の医療施設の管理栄養士に確認・相談したい主な事項は、「入院中の栄養

管理経過」が87.4%、「食種・食事形態」が85.2%のほか、「退院時の嚥下調整食」が65.6%、「経腸栄養用製 品の選択や使用」が52.5%であった。

図 施設側の管理栄養士が確認・相談したい事項(複数回答)

(%)

図 医療施設の管理栄養士と栄養

管理に関する相談が必要と思

うか あまりしない

しない

56.3%

(n=121)

よくする

時々する

42.3%

(n=91)

よく思う

時々思う

85.1%

(n=183)

あまり思わない

全く思わない

12.1%

(n=26)

(n=215)

図 医療施設の管理栄養士と栄養

管理に関する相談を行ってい

るか

(n=215) (n=215)

医療施設の管理栄養士との相談状況

無回答

1.4%

(n=3)

無回答

2.8%

(n=6)

出典:介護保険施設における栄養食事情報の連携に係る全国調査(公益社団法人日本栄養士会:平成29年)

(対象施設:全国の介護老人福祉施設(n=114)及び介護老人保健施設(n=101)の計215施設(平均入所者数79名、管理栄養士平均配置数1.3名))

社保審-介護給付費分科会

第140回(H29.6.7) 参考資料3

91

参考

(40)

退院時の療養上の情報提供

患者の在宅移行時などに、医療機関から介護老人福祉施設や訪問看護ステーション等に対し

て療養上の情報提供を行った場合においては、診療情報提供料(Ⅰ)を算定できない。

診療情報提供料(Ⅰ)を算定し、保険医療機関が情報を提供することができる機関

別の保険医療機関 別の保険医療機関での診療の必要を認め、診療状況を示す文書を添えて患者の紹介を行った場合 患者の居住地を管轄する市町村又は都道府県

知事が指定する指定居宅介護支援事業者等

患者の居住地を管轄する市町村又は都道府県知事が指定する指定居宅介護 支援事業者等に対して、診療状況を示す文書を添えて、当該患者に係る保 健福祉サービスに必要な情報を提供した場合

精神障害者施設又は介護老人保健施設

精神障害者である患者であって、障害福祉サービスを行う施設又は福祉 ホーム(以下「精神障害者施設」という。)に入所している患者又は介護 老人保健施設に入所している患者の同意を得て、当該精

神障害者施設又は介護老人保健施設に対して、診療状況を示す文書を添え て、当該患者の社会復帰の促進に必要な情報を提供した場合

介護老人保健施設 介護老人保健施設に対して、診療状況を示す文書を添えて患者の紹介を行った場合

認知症に関する専門の保険医療機関等 認知症の状態にある患者について、認知症に関する専門の保険医療機関等での鑑別診断等の必要を認め、認知症に関する専門の保険医療機関等に対 して診療状況を示す文書を添えて患者の紹介を行った場合

92

(41)

4-2

退院に向けた関係機関の連携

エ)障害福祉サービス事業者との連携

【課題】

93

障害者施設から病院等に入院する患者は一定数存在。

介護保険サービスにおける介護支援専門員のように、障害福祉サービスの利用にあ

たっては、指定相談支援事業所に配置された相談支援専門員等が、利用者の意向を

踏まえたサービス等利用計画の作成等を行っている。

介護支援専門員と医療機関との連携に関する評価は様々あるが、これらの連携に関

する評価において、障害福祉サービスにおける相談支援専門員との連携は含まれて

いない。

(42)

0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000

H26.4月 H27.4月 H28.4月 H29.4月 (人)

<「入院・外泊時加算(Ⅰ)」を算定した利用者数の推移>

出典:国保連データ(各年5月審査分)

入院・外泊時加算(Ⅰ)

障害者支援施設に入所する障害者が、病院等に入院した 場合や居宅へ外泊した場合に、入院又は外泊した翌日から起 算して8日を限度として算定できる加算。

(参考)障害者施設等入院基本料(入院期間14日以内) の実施件数

の推移

0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000

H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 (件)

出典:社会医療診療行為別調査・統計(各年6月審査分)

※実施件数は、当該入院基本料を算定した明細書の数である。

障害者施設からの入院

○ 障害者施設から病院等に入院又は居宅へ外泊した利用者は一定数存在。

94

(43)

計画相談支援

対 象 者

■ 障害福祉サービスの申請・変更申請に係る障害者・障害児(の保護者) ■ 地域相談支援の申請・変更申請に係る障害者

※ 計画相談支援の対象者については、相談支援の提供体制を考慮する観点から、平成24年度から段階的に拡大し、

平成27年度からは障害福祉サービス等を利用するすべての障害者等が対象となった。

主な人員配置

サ ー ビ ス 内 容

【サービス利用支援】

■ 障害福祉サービス等の申請に係る支給決定の前にサービス等利用計画案を作成

■ 支給決定後、サービス事業者等との連絡調整等を行うとともに、サービス等利用計画を作成 【継続サービス利用支援】

■ 障害福祉サービス等の利用状況等の検証(モニタリング)

■ サービス事業所等との連絡調整、必要に応じて新たな支給決定等に係る申請の勧奨

■ 相談支援専門員

○ 請求事業所数 7,241(国保連平成29年1月実績) ○ 利用者数 108,911(国保連平成29年1月実績)

障害児相談支援

■ 障害児通所支援の申請・変更申請に係る障害児(の保護者)

※ 障害児相談支援の対象者については、相談支援の提供体制を考慮する観点から、平成24年度から段階的に拡大し、

平成27年度からは障害児通所支援を利用するすべての障害児の保護者が対象となった。

サ ー ビ ス 内 容

【障害児支援利用援助】

■ 障害児通所支援の申請に係る通所給付決定の前に障害児支援利用計画案を作成

■ 通所給付決定後、サービス事業者等との連絡調整等を行うとともに、障害児支援利用計画を作成 【継続障害児支援利用援助】

■ 障害児通所支援の利用状況等の検証(モニタリング)

■ サービス事業所等との連絡調整、必要に応じて新たな通所給付決定等に係る申請の勧奨

■ 相談支援専門員

○ 請求事業所数 3,586(国保連平成29年1月実績) ○ 利用者数 27,927(国保連平成29年1月実績)

主な人員配置 対

象 者

95

障害(児)者が利用する相談支援(障害福祉サービス)

(44)

修了

5年ごとに

「相談支援従事 者現任研修」 を修了

(18時間)

相談支援専門員 として配置

障害者の保健・医療・福 祉・就労・教育の分野にお ける直接支援・相談支援な どの業務における実務経 験(3~10年)

初年度に

「相談支援従事 者初任者研修」 を修了

(31.5時間)

指定相談支援事業所と相談支援専門員

指定相談支援事業所ごとに管理者及び相談支援専門員等を配置。

指定相談支援事業所に配置された相談支援専門員等が、

利用者の意向を踏まえたサービス等利用計画の作成

地域移行・地域定着に向けた支援

市町村の委託による障害者(児)の各種の相談支援を実施。

※ 指定特定・指定障害児相談支援事業所数 8,684箇所(平成28年4月1日現在)

※ 上記事業所に配置されている相談支援専門員数 17,579人(平成28年4月1日現在)

【相談支援専門員の要件】

96

参考

図 栄養情報提供書の例 (左図:表面、右図:裏面)

参照

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